忍びの国(映画)感想
あらすじ
時は戦国。魔王・織田信長は諸国を次々と滅ぼし、勢力を拡大していた。次に狙う伊勢・北畠家には次男信勝(※知念侑李)を送り、日置大膳(※伊勢谷友介)長野左京亮(※マキタスポーツ)らの重臣ともども支配下におくことに成功した。時に大膳はその武勇が織田家に轟くほどの猛者で、織田の軍勢はさらに盤石なものとなった。
織田家の天下統一は目前であった。しかし、その織田信長でさえ攻め入られなかった国がひとつだけあった。それは伊勢の隣国・伊賀。伊賀に住むのは人を人とも思わぬ人でなしの忍者衆で“虎狼の族”と呼ばれ恐れられていた。
そんな忍者のひとり無門(※大野智)は“どんな堅牢な門でも彼の前では意味をなさない”と形容されるほどの凄腕の持ち主だが、普段は無類の怠け者で、女房のお国(※石原さとみ)の尻に敷かれる毎日を送っていた。
一方、腕は無門に匹敵する伊賀忍者の下山平兵衛(※鈴木亮平)は、家族の命でさえも粗末に扱う伊賀の考えに疑念が生じ、故郷の伊賀こそ滅亡すべきと考えるようになっていた。そしてある日、ついに織田軍が伊賀討伐の兵を挙げる。平兵衛は祖国を裏切り、伊賀への手引きを行ったのだ。
最強の織田軍 対 伊賀忍び軍。
圧倒的な戦力で伊賀に攻め込む織田の軍勢。伊賀は武力・兵力では到底かなうはずもない。しかし、無門率いる忍びの軍団は誰も想像できない秘策を用意して織田軍に対抗するのだった!
(※引用-映画『忍びの国』公式サイト)
評価
ストーリー:☆☆☆☆
コメディ:☆☆☆
良い意味で裏切られた感:☆☆☆☆☆
感想
99%コメディ&アクション映画だと思って油断した!!
コミカルだけどそれだけじゃない! 主に忠誠や誇りを重んじる武士と違って、金さえもらえれば誰の下にでも付く、人でなしの忍びだった無門がある城で一目惚れして攫ってきた(※年間40貫(現代でいう400万円?)の稼ぎを条件に)妻・お国との出会いで変わっていく姿にグッときた!
肝心の馴れ初めやどうしてお国は無門に付いてきたのか? ってとこが謎でモヤモヤするけど、無門が心からお国さんのことを愛していて、ささやかな幸せを夢見てたことがわかればわかるほどラストシーンが泣ける(´;ω;`)
賞を取るような高尚な映画ではないのでしょう。
でも無門のお国さんへの愛が、平兵衛の人として誇りが、信雄の葛藤と抗う姿が確かに心に届きました。いや~、良い映画だった……(しみじみ)
無門は、お国さんが居ればそれでよかったんだろうな……。
もし戦に参加せず二人で京に逃げてれば、最後お国さんが小茄子(※約9億円の価値のある茶器)を出さなければ……そう思うけど、子供のことを気にして里に残って、無門を助けようとして小茄子を出すお国さんだから無門は好きになったんだよね。
あぁもう来世では絶対結ばれてね! 幸せになってね!(泣)
めっちゃ良い映画でした。
2時間くらいありましたけど、全然長いと感じなかったし、役者さんも良かった。特に無門演じる大野さんの泣きの演技!
どうせコメディ……そう思って油断してる方、騙されたと思って是非観てみてください。コメディ要素もあるけどそれだけじゃないよ!